結論:点数計算は3つのステップで考えれば簡単!

麻雀の点数計算は、①成立役と翻数・符を確定する、②「符 × 2(翻+2)」で基本点を出す、③親子とロン・ツモに応じて支払額を求め、100点単位に切り上げる、の3ステップです。満貫以上(5翻以上や高符)なら符計算を省略して固定点数の早見表を使います。本場やリーチ棒(供託)は、通常のあがり点を計算した後に加算するのがスムーズです。

点数計算は「あがりの価値・基本点・支払い額」の3ステップ

最初から点数表の数字を丸暗記しようとすると、親子やロン・ツモでパニックになりがちです。まず手牌そのものの価値(翻と符)を確定し、共通の基本点を求め、最後に支払い人数と倍率を掛けて計算するのが一番の近道です。牌の種類や役がまだ曖昧な方は、先に麻雀初心者講座で4面子1雀頭、役、ツモ・ロンの違いを確認しておきましょう。

  1. あがりの価値を確定:あがり形と成立役を確認し、ドラを加えて翻数を合計します。満貫未満なら、副底(基本20符)にあがり方・面子・雀頭・待ちの符を足します。
  2. 基本点を計算:満貫未満は「符 × 2(翻+2)」で基本点を計算します。基本点が2,000点以上になる場合や5翻以上は、満貫以上の規定(満貫・跳満など)を適用します。
  3. 支払い額へ換算:親か子か、ロンかツモかを当てはめ、支払う人ごとに100点単位へ切り上げます。その後に本場(積み棒)や供託(リーチ棒)を足します。

基本点 = 符 × 2(翻+2)

子のロン:基本点 × 4 / 親のロン:基本点 × 6

メモやメモ帳に残すときは「子・ロン|3翻40符|基本点1,280|1,280×4=5,120|切り上げ5,200点」のように、条件と式を一行で書くと後から検算しやすくなります。

役と翻は「役の成立」を先に確認する

完成形を面子ごとに分けたら、最初に役を一つ以上説明できるか確認します。ドラは翻を増やしますが、ドラだけでは和了できません。リーチ、タンヤオ、役牌などの成立役を数え、その後にドラ、赤ドラ、裏ドラなどを採用ルールに従って加えます。裏ドラは通常リーチ和了時だけ確認するため、先にめくらないようにします。

門前限定の役、鳴いても成立する役、鳴くと1翻下がる食い下がりを区別します。たとえばリーチと門前清自摸和は門前限定です。役牌はポンしても成立します。三色同順や混一色などは副露で翻数が下がる規定があります。役ごとの翻数と鳴き条件はリーチ麻雀の役一覧で個別に確認できます。

役の確認順を固定する

手牌と副露面子を4面子1雀頭へ分け、和了牌がどの組を完成させたかを特定します。次に門前か副露か、場風・自風、リーチや一発、海底などの局面条件を確認し、最後にドラ表示牌と赤牌を数えます。この順なら、ドラを役と誤認したり、鳴いて消えた役を残したりするミスを減らせます。

符は20符から、和了方法・面子・雀頭・待ちを足す

一般的な計算法では20符を副底として、和了方法、刻子・槓子、役牌の雀頭、待ち形による符を足し、最後に10符単位へ切り上げます。順子には符が付きません。面子の符は「刻子より槓子」「中張牌より么九牌」「明刻より暗刻」の順で大きくなります。

符の要素中張牌么九牌確認事項
副底20符通常形の出発点
明刻2符4符ロン牌で完成した刻子は明刻扱い
暗刻4符8符自力でそろえた刻子
明槓8符16符大明槓・加槓
暗槓16符32符手牌内4枚で宣言
雀頭役牌なら2符三元牌、場風、自風。連風牌の加算は規定確認
待ち2符単騎・嵌張・辺張。両面と双碰は0符
和了方法門前ロン10符、ツモ2符平和ツモなど例外あり

合計が32符なら40符、34符でも40符です。門前ロンは20符に10符を加えるため、ほかに符がなくても30符になります。副露した手で20符以外の加符がない、いわゆる食い平和形を30符として扱うなど、実際の点数表では例外的な固定処理があります。

符計算の代表的な例外

平和ツモは、一般的な計算ではツモ2符を付けず20符として扱います。七対子は25符固定で、10符単位へ切り上げません。連風牌の雀頭を2符とするか4符とするか、切り上げ満貫を採用するかなどは名前付きルールセットで差があるため、卓の得点表を優先します。

親子・ロンツモの倍率を掛け、それぞれ100点単位に切り上げる

あがり者ロンあがりの支払いツモあがりの支払い
放銃者が基本点 × 4親が基本点 × 2、ほかの子2人が基本点 × 1ずつ
放銃者が基本点 × 6子3人が基本点 × 2ずつ

それぞれの支払額は100点単位に切り上げます(10点単位は切り上げ)。子のツモあがりなら「親の支払額」と「子1人あたりの支払額」を別々に計算して切り上げます。3人分を合計した後に切り上げるわけではありません。たとえば基本点が960点の場合、子は960点を1,000点へ、親は1,920点を2,000点へ切り上げるため、支払い宣言は「1,000・2,000(せん・にせん)」となります。

計算の順番は「基本点の算出 → 親子・ロンツモの倍率計算 → 各支払額の100点単位切り上げ」です。途中の基本点960点を先に1,000点へ切り上げてしまうと、子のロンあがりが4,000点(正しくは3,900点)とズレてしまうため、切り上げは必ず最終支払額で行います。

ピンフ・七対子・門前ロン・副露を比べる

次の4例は、4人打ちで本場・供託なし、和了者は子、切り上げ満貫の影響を受けない条件です。役と翻は例示したものだけとし、ドラは含めません。

符・翻基本点支払点
平和・門前ツモ20符2翻20×24=320400・700点
七対子・ロン25符2翻25×24=4001,600点
平和・門前ロン30符1翻30×23=2401,000点
役牌をポン・ロン30符1翻30×23=2401,000点

平和ツモは20符の例外、七対子は25符固定です。平和の門前ロンは副底20符に門前ロン10符を加え、ここでは平和1翻だけを数えています。役牌をポンした例は、20符に么九牌の明刻4符を足して24符、10符単位へ切り上げて30符です。副露すると常に点数が下がるのではなく、残る役、翻数、面子の符を改めて数えます。

30符3翻を、式から支払点まで検算する

基本点は「30 × 23+2 = 30 × 32 = 960」です。

条件計算支払い
子のロン960×4=3,8403,900点
子のツモ子960、親1,920を個別に切り上げ1,000・2,000点
親のロン960×6=5,7605,800点
親のツモ各自960×2=1,9202,000点オール

子ロンなら960×4=3,840を3,900へ切り上げます。子ツモでは、子二人の960をそれぞれ1,000へ、親の1,920を2,000へ切り上げ、受取総額は4,000点です。親ロンなら960×6=5,760を5,800へ、親ツモなら各人の1,920を2,000へ切り上げます。

点数表と照合するときは「30符3翻」の欄だけでなく、親子とロン・ツモの列も確認します。ツモの受取総額は個別支払いの切り上げを含むため、基本点へ単純な総倍率を掛けた値と一致しない場合があります。

満貫以上は基本点の上限で覚える

一般的な区分は次のとおりです。5翻は満貫です。満貫未満の式でも、基本点が2,000を超える3翻70符以上、4翻40符以上は満貫として扱われます。4翻30符は子ロン7,700点、親ロン11,600点ですが、これを満貫へ切り上げる規定もあります。数え役満、切り上げ満貫、ダブル役満の扱いはルール差があります。

区分翻数の目安子ロン親ロン
満貫5翻、または一定の符・翻8,000点12,000点
跳満6〜7翻12,000点18,000点
倍満8〜10翻16,000点24,000点
三倍満11〜12翻24,000点36,000点
役満役満役の成立32,000点48,000点

本場と供託は、通常の和了点の後に処理する

本場は親の連荘や流局に伴って増える表示、供託はリーチ宣言で卓上へ出された1,000点棒です。どちらも翻・符や基本点そのものを増やすのではありません。まず通常の支払点を確定し、次に本場分を支払人へ加え、最後に供託を誰が受け取るかを処理します。

名前付きルールの例として、Mリーグでは1本場につきロンは放銃者が300点、ツモは3人が各100点を追加します。2本場の40符3翻・子ロンなら、通常の5,200点に600点を加え、放銃者の支払いは5,800点です。さらに供託が1本あれば、和了者は卓上から1,000点を受け取ります。放銃者へ供託分を重ねて請求するものではありません。

本場・供託・複数和了は卓の規定を優先

本場の加算額、供託の受取人、ダブロン時の本場・供託、親の連荘条件はルールセットで変わります。本記事の例を別の大会やサービスへそのまま一般化せず、対局前にルール表を確認してください。

よくある間違いと卓上チェック

  • ドラを役として扱い、役なしの手を和了できると考える
  • 門前ロン、ツモ、待ち形の符を見落とす
  • 暗刻と明刻、么九牌と中張牌の符を取り違える
  • 親と子、ロンとツモの支払い倍率を取り違える
  • ツモの各支払いを個別に100点単位へ切り上げていない
  • 本場や供託を和了点の計算途中に混ぜる

点棒を動かす前の8項目

  1. 和了形が完成し、ドラ以外の役が一つ以上あるか。
  2. 門前か副露か、役の翻数が下がっていないか。
  3. ドラ・赤ドラ・裏ドラの枚数と、数える条件が合っているか。
  4. 平和ツモ・七対子などの例外を先に分けたか。
  5. 刻子・槓子の明暗、么九牌、雀頭、待ちの符を足したか。
  6. 和了者は親か子か、ロンかツモか。
  7. 最終支払額を人ごとに100点単位へ切り上げたか。
  8. 通常点の確定後に、本場と供託をルールどおり処理したか。

最終的なスコアや収支を記録するときは、和了点と半荘終了後のポイントを分けます。精算の順序は麻雀の収支計算方法で確認できます。

麻雀の点数計算でよくある質問

初心者は点数表を全部暗記する必要がありますか?

最初から全表を暗記する必要はありません。30符・40符の頻出形、満貫以上の区分、親子とロン・ツモの違いを優先し、表を引くときも条件と計算式を声に出します。式から答えへ戻れることが先です。

ドラだけで和了できますか?

できません。ドラは成立役の翻数を増やす加点要素です。リーチ、役牌、タンヤオなど、ドラ以外の役を一つ以上確認してからドラを数えます。

ツモ点の合計を100点単位に丸めてもよいですか?

合計ではなく、親と子それぞれの支払額を個別に100点単位へ切り上げます。そのため、個別支払いの合計と、丸め前の基本点へ総倍率を掛けた値には差が出ることがあります。

符計算をしなくてよいのはどんなときですか?

5翻以上で満貫以上の区分が確定する場合は、最終点を出すための符計算は不要です。七対子は25符固定、平和ツモは20符として扱うなど、符の例外は別に覚えます。

本場とリーチ棒はいつ加えますか?

翻・符から通常の支払点を確定した後です。本場の加算額や、複数和了時に誰が供託を受け取るかはルール差があるため、その卓の規定を確認します。

まとめ

麻雀の点数計算は、親子・ロンツモ、翻、符、基本点、支払いという順番を固定すると迷いにくくなります。最初はよく出る30符・40符と満貫以上を点数表で確認し、複雑な手は条件を一つずつ入力して照合しましょう。卓ごとのルール差がある項目は、対局前に確認してください。

参考資料とルールの適用範囲

本記事の計算例は、条件を明記した4人打ちリーチ麻雀の例です。各資料は団体・大会が採用する名前付きルールであり、唯一の標準ではありません。切り上げ満貫、数え役満、本場、供託、複数和了などは対局する卓の規定を優先してください。資料確認日:2026年7月25日。